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糖尿病の症状
初期の糖尿病には自覚症状はありません。しかし疾患が進行すると、様々な症状が現れます。以下では、その中から代表的な症状をご紹介します。
頻尿(尿の回数が多い)
高血糖状態になると、糖を濾過するために腎臓が過剰に働いて、尿の量を増やすことがあります。その結果、通常よりも頻繁に尿意を催し、夜中に繰り返しトイレに起きてしまうこともあります。
尿が臭い
糖尿病になると、尿から独特の甘い、もしくは甘酸っぱいにおいがする場合があります。血糖値が高くなると、腎臓は血液中の余分な糖を濾過して取り除くために一生懸命働きます。しかし、血糖が多すぎて腎臓が処理しきれないと、余分な糖が尿として排泄されるのです。この状態を尿糖と呼びます。
蛋白尿
蛋白質は体にとって重要な成分なので、基本的に体外に排出されることはありません。しかし糖尿病などが原因で、血液の濾過を担っている腎臓に何らかの異常が起きると、正常な濾過が行われなくなり、蛋白質を尿と一緒に排泄してしまうのです。こうした蛋白質が混じった尿を蛋白尿と呼びます。
のどの渇き
糖尿病が進行すると尿の量が増えることがありますが、それが原因で体が脱水状態になると、通常よりものどの渇きが強くなる場合があります。また体が血糖濃度を下げるために水分を欲することも、のどが渇く原因です。
足のこむら返り・足がつる
こむら返りは、筋肉の疲れや血行不良、水分不足などが原因で起きます。高血糖状態によって血管の損傷が起きると、その部分の血行が悪くなるため、こむら返りを起こしたり、足がつったりするのです。また、糖尿病の影響で頻尿になっていると、体が水分不足を起こしやすくなるため、こむら返りや足がつる原因になります。
食べても痩せる
糖尿病が進行すると、体は食事から摂取した糖をエネルギーとして使えなくなり、体内の脂肪や筋肉の蛋白質をエネルギー源として分解するようになります。結果として、いくら食べても痩せてしまうようになることがあります。急激な体重減少は、糖尿病の悪化の可能性があるため、注意が必要です。
LDLコレステロール値が高くなる
血糖値を下げるホルモンであるインスリンには脂肪を分解する働きもありますが、糖尿病が進行すると血液中の脂質も分解されにくくなるため、LDLコレステロール値が高くなる傾向があります。
HbA1cが高くなる
糖尿病にかかると、インスリンの分泌量が減ったり、効き目が悪くなったりするため、高血糖状態になります。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は血液中に含まれるヘモグロビンがどれくらいの割合で糖と結びついているかを示す数値で、糖尿病の方はこの数値が高くなります。